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牧野フライス製作所<6135>、MBKパートナーズによるTOBを受け入れて株式を非公開化

2025-06-04

工作機械大手の牧野フライス製作所は、今年5月にニデックによる同意なきTOB(株式公開買い付け)を回避したばかりだが、今回、アジア系投資ファンドのMBKパートナーズ(東京都千代田区)によるTOBを受け入れて株式を非公開化する。MBKは東アジアのプライベートエクイティ(PE)投資に特化しており、これまで日本国内でも15社18件の投資実績がある。牧野フライスはMBKが買収企業の売上高と収益力の拡大を実現していることを評価した。

また、MBKは牧野フライスと競合する企業への投資をしていないため、競業によるデメリットがないことや、製造工程の改善、販売体制の強化、価格戦略の策定など、企業価値向上に向けた具体的な施策を提示していることがTOB受け入れの決め手となった。

買付代金は最大2748億円。買付価格は1株につき1万1751円で、公表前営業日の終値1万1250円に対して4.45%のプレミアムを加えた。ニデックが提示していた買付価格の1万1000円に比べると6.8%高い。牧野フライスはTOBへの賛同を表明し、株主に応募を推奨している。

買付予定数は2338万8434株で、下限は所有割合66.67%にあたる1559万2300株。

2025年12月上旬までにTOBを開始し、買付期間は20営業日を予定している。公開買付代理人はみずほ証券。

MBKはTOB成立後、株式併合などの手続きを経て牧野フライスの完全子会社化を予定している。TOBを実施するMMホールディングス(東京都千代田区)は2023年9月設立で、MBKが全持ち分を保有している。

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