これが両社の経営統合にブレーキをかけているとして、仏政府はルノーとFCAの経営統合交渉で強硬姿勢に出た。要は日産との経営統合のように「泥沼化」しないためには、交渉の最初が肝心というわけだ。
仏政府はFCAに対して自国内の雇用と工場が残されるという条件に加えて、新会社の取締役会への政府代表者の参加や最高経営責任者(CEO)指名の実質的な拒否権などを求めた。RAMAのような「防波堤」を作らせないために、仏政府の言い分を初めから全て飲ませようとしたのである...
トップ人事に端を発するLIXILグループの経営対立は6月25日の定時株主総会に向け、決戦の火ぶたが切られた。株主の元には総会の招集通知が一斉に送られたが、会社側が同封したのが委任状。会社提案への支持票の取り込みが狙いだ。
DeNAがAIに大きく舵を切った。プロ野球のチーム強化や石炭火力発電所の燃料運用最適化、次世代タクシー配⾞アプリ援など、AIを利用したソリューション提供を進めているが、テーマはバラバラ。DeNAはAIを使って何をしたいのか?責任者に聞いた。
日産自動車が役員の大量昇格に踏み込んだ。が、おりしも発表は2度目の業績下方修正と同日に。結果責任を取るべき役員が、業績下降局面で大量昇格するのは極めて異例だ。日産はなぜ、そうした対応を取ったのか?その裏にはルノーによる経営統合圧力があった。
仏ルノーが日産自動車に対して、経営統合を再度要求していることが明らかになった。国内メディアの多くは「経営統合を棚上げしたはずのルノーが態度を一変した」と、驚きをもって報じている。が、すでに「外堀」は埋められていた。日産はどこで間違えたのか?